2023年はますます物価高が進む傾向です。
内閣府の統計表一覧:消費動向調査では、消費者が予想する物価の見通しの推移が上昇すると回答した人が、低下すると回答した人より大幅に大きくなっている。
この影響に伴い、生活費の不足からカードローンを利用したいと考えている家庭も少なくないようだ。
年収別カードローン利用者の割合について
カードローン利用者の全体的な平均年収は400万円程度となっています。
銀行カードローン利用者の年収は、以下のようになっています。
- 400万円以下:40.5%
- 400万~600万円:25.2%
- 601万~1,000万円:29.0%
貸金業者カードローン利用者の年収は、以下のようになっています。
- 300万円未満:34.5%
- 300万~500万円未満:35.0%
- 500万円以上:27.5%
銀行カードローンを利用している人の理由
銀行カードローンを利用している人の理由は統計でどのような理由でしょうか?
銀行カードローンを利用している人の理由について、全国銀行協会が実施した意識調査によると、以下のような理由が挙げられます。
※理由が多い順に掲載しています。
- 生活費の足しにするため
- 旅行や趣味、娯楽などのため
- 給与・ボーナスが少なかったため
- 結婚式や葬式などのイベントのため
- クレジットカードの引き落としのため
- 住宅ローンや教育費などの大きな支払いがあったため
- 資金繰りが悪くなったため
- 自己啓発や自身のステップアップのため
一番多い理由は「生活費の不足」となっており、昨今の物価高の影響があると考えられます。
一方、「旅行や趣味、娯楽などのため」といった消費に前向きな回答や、「自己啓発や自身のステップアップのため」といったポジティブな回答もあり、
一部の消費者は、カードローンの利用者が必ずしも物価高の影響を感じているわけではないこともわかります。
貸金業者のカードローンを利用している人の理由
また、貸金業利用者に関する調査?によると、以下のような理由が挙げられます。
- 生活費の足しにするため
- 急な出費があったため
- 住宅ローンや教育費などの大きな支払いがあったため
- 資金繰りが悪くなったため
- 結婚式や葬式などのイベントのため
- ボーナスが少なかったため
- 仕事で必要だったため
銀行カードローンの利用者と比較して、ネガティブな理由が多いことがわかります。
カードローンを利用するときの金利について
一般的なイメージとして、銀行の方が貸金業者よりカードローンの金利が低いと思う方が多いようですが、
2022年あたりから、信販系の貸金業者が扱うカードローンの金利は、銀行カードローンより低くなっています。
例えば、JCBが取り扱うカードローン「フェイス」の場合、金利年率が年4.4%~年12.5%となっており、上限金利を見ても、一般的な銀行カードローンより低金利です。
参考 ・低金利で借りれるカードローン10社徹底比較!2023年4月おすすめランキング
借りやすさでは貸金業者のカードローンが最適
これに追従して、銀行カードローンの申し込みもWEBが主流となっており、申し込み方法としては、大きな違いはなくなってきています。
しかし、カードローンを利用できるかできないか?のかなめとなる審査においては、貸金業者の方ができるだけスムーズに進められるよう、企業努力をしている面があります。
例えば、カードローン審査で重要とされている項目の「在籍確認」については、過去においては職場への電話連絡で確認する方法しかありませんでしたが、一部の貸金業者ではAIを使ったスコアリング審査や書類確認の方法等を採用し、
カードローン利用者が勤務先にカードローンを利用することがバレないよう配慮し、個人情報保護のリスクのある電話対応を限りなく減らしています。
※利用者の金融サービスの利用情報によって電話連絡の確認で審査される場合もあります。
参考 ・電話なしもある!アコムは在籍確認なしなのか?タイミングや注意点について
まとめ
全銀協会の調査では、銀行カードローンが選ばれている理由として、「安心感がある」がトップとなっており、信頼感での存在は銀行の方があるようです。
一方、日本貸金業協会に所属する貸金業登録事業者は、自主的な貸金業法の遵守目標とともに、当該協会から貸金業法の正しい履行を監視されており、消費者に安心な業者として認知度があがってきています。
さらに「借りやすさ」でいえば、貸金業者の方が統計的に支持されており、生活費の不足によるカードローンの利用には適していると考えることもできます。
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